日本診療情報管理学会会則第21条では、平成18年度以降全国を7つのブロック(地方区分)で区切り、その地域を支部とし規定しています。ところが、県単位あるいは隣県、それまでに培った地方の小ブロックでの活動は継続されているものの、支部でのまとまった活動が活発に行われていない状態も散見されます。そのように支部ごとの差は、地方の特性(診療情報管理士の数や病院の数・質、DPC対象病院の数など)や支部内を移動する距離、移動に必要な時間などのばらつきによるものと考えます。

四国での活動の活性化を図る目的で平成1312月1日に四国診療情報管理セミナーが創設され、その後も「診療情報管理」機能の向上を目指してさまざまな活動が行なわれてきました。しかし、中四国支部が創設された平成18年以降においても、四国域内での診療情報管理士のネットワークの形成や連携の活性化が進んだとは言えない状況が続いていました。そこで、平成241020日に行われた愛媛勉強会で、四国診療情報管理セミナーの活動を日本診療情報管理学会中国四国支部四国部会として承継させることで、皆様のご理解を頂きました。ところが、日本国内には余りも多くの研究会や研修会が存在することから、四国部会だけを中国四国支部の下部部会として認定することは困難であるとの見解が届きました。そのため、平成261218日には「四国部会」の設立を目指すことを断念し、「四国診療情報管理研究会」として四国内で地道に活動を続けていくことが現実的であるとの結論にいたりました。その後も各県持ち回りで四国診療情報管理研究会を開催し、平成30318日には日本診療情報管理学会の認定団体として承認されました。これで、四国診療情報管理研究会が開催する研究会に参加した場合にも、日本診療情報管理学会の生涯教育研修会に参加した場合と同様に研修単位を発行することが認められました。

これからは、四国という限られた地域内で移動・集合することが可能となり時間と距離を節約できることから、診療情報管理士が抱える問題を四国内で相互に解決する機会を増やし、「診療情報管理」機能の活性化が進むと期待しています。

2018.5.12

四国診療情報管理研究会

会長 宮 内  文 久